次世代照明として大々的に告知されている各種LED照明。省エネ性が高いのは確かですが、まだまだお値段の同様の高い基準を推移しているのも確か。
そこで今回は、環境に優しいLED照明がお財布にも優しいか、本体価格、電気代の面から検証してみたいと思います。
お断り
下記の数字は全てメーカー公表の数字を用いています。使用環境・使用方法による寿命の誤差や、販売価格の差や、燃料代の変動による電気代の上下については考慮していない為、おおまかな概算となっております。
長い上に数字が色々飛び交いますので、結論から言ってしまうと、
現状最も財布に優しいのは電球型蛍光灯登場から30年弱、円熟した電球型蛍光灯の技術が最新LED照明技術を征した形になりました。
詳しい数字は下記の枠囲みの中をご覧ください。
パナソニック EVERLEDS LGB71621。メーカーホームページで60W白熱灯と比較した場合の優位性が掲載されていますが、こちらに電球型蛍光灯を加えて計算してみたいと思います。
LGB71621を60W白熱灯と比較したスペックが掲載されているのは上記の通りですが、同様に60W白熱灯と比較したスペックが掲載されているパルックボール(インバータタイプ)が標準で搭載されているダウンライトのスペックとの比較は下記の通りです。
| 製品 | 製品名 | 消費電力 | 定格寿命 | 定価 |
|---|---|---|---|---|
| LEDダウンライト | LGB71621 | 7.8W | 40000時間 | 27,090円 |
| 一般ダウンライト | HEA1500 | 10W | 13000時間 | 9,450円 |
完全一体型のLED照明と違い、一般ダウンライトは球を交換する必要があります。
その交換球の寿命と消費電力、一般ダウンライトに最初から付いている球が13000時間の寿命がありますので、残り27000時間点灯するのに必要な交換回数がそれぞれ下記の通りです。
| 交換ランプ | 消費電力 | 定格寿命 | 実売価格(※) | 27000時間点灯に 必要な個数 |
|---|---|---|---|---|
| 60W白熱灯 | 54W | 2000時間 | 300円 | 14個 |
| 60W相当電球型蛍光灯 | 10W | 13000時間 | 1,400円 | 3個 |
※2009/03時点でのおおよその価格です。
本体 27,090 × 1 = 27,090
合計 27,090円
本体 9,450 ×1 = 9,450
ランプ 300 × 14 = 4,200
合計 13,650円
本体 9,450 ×1 = 9,450
ランプ 1400 × 3 = 4,200
合計 13,650円
パナソニックのページでは22円/kwhで計算されていましたので、こちらの基準を使わせて頂きます。
(7.8W × 40000時間 ÷ 1000) × 22円 = 6864円
(54W × 40000時間 ÷ 1000) × 22円 = 47,250円
(10W × 40000時間 ÷ 1000) × 22円 = 8,800円
上記までの本体価格と、電気代の合計が下記の通り。
27,090円 + 6,864円 = 33,954円
13,650円 + 47,250円 = 60,900円
13,650円 + 8,800円 = 22,450円
白熱灯に関しては個人的に予想していましたが、それ以上に厳しい数字となっています。
蛍光灯やLED照明が持たない特性を持っているとは言っても、この電気代の差は無視できない大きさ。電球型蛍光灯に置き換わっていってしまうのも止むを得ないのかも知れません。
特筆すべきは電球型蛍光灯のコストパフォーマンスの高さ。ダウンライトは複数使うことが多く、台数が多くなればなる程、この差も大きいものとなります。
今後、一般化とそれに伴う大量生産によりLED照明の価格帯が下がってくれば状況は変わってくるかもしれませんが、電球型蛍光灯もまだまだ改良が進んでいる製品カテゴリー、寿命や省エネ性が延びる余地もあります。
電球型LEDランプも発売されておりこれらのカテゴリーの今後の改良も期待すれば、一般ダウンライトに電球型蛍光灯を利用しながら技術の進歩を待つと言うのが現状のベストの選択のように思えます。
なにせ標準ランプの寿命、13000時間と言えば1日8時間使っても4年半使える計算。点滅による寿命の低下を考えても技術の進歩を見極めるには十分すぎる時間なのですから。